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喉が乾燥して痛い時はどうすればいい?

マイナビ記事投稿

寒い冬は空気が乾燥し、喉がイガイガしたり、喉に痛みを覚えたりするという人も多いのではないだろうか? たとえ風邪でなくとも、そのような状態が続くとつらいものだ。なるべく喉が痛くならないようにするにはどうしたらよいか。喉の乾燥の原因や予防法について、日本耳鼻咽喉科学会認定専門医の宮崎裕子医師にうかがった。

乾燥して痛いときの喉の状態

そもそも、なぜ喉が乾燥すると痛みを感じるのだろうか。まずはその仕組みを理解しよう。

食べ物や空気の通り道である喉は、外敵の侵入を防ぐ機能を備えている。喉は粘膜の免疫機能で守られているが、体内に入ったウイルスなどの外敵によって攻撃された細胞は、化学物質を放出する。放出された化学物質は、外敵と戦う白血球を集めるために血管を拡張させる。その結果、血液量が増えて毛細血管から血液成分が出て、リンパ液とともにたまる。これがいわゆる「腫れ」だ。腫れが起きると、腫れた部分の周りの神経を刺激するため痛みが出る。

「また、喉が潤っていれば喉の粘膜が外敵の侵入を防いでくれますが、喉が乾燥していると防御機能が低下し、ウイルスや細菌に感染しやすくなり炎症が起こりやすくなります」

ウイルスや細菌の感染だけではなく、タバコの煙や花粉、ほこりなどにさらされ続けたり、過度のお酒や香辛料による刺激を受けたりすることでも、炎症が起きるそうだ。長時間しゃべった後に喉が痛むのも、口の中の水分が奪われて(乾燥して)炎症が起きているためだという。

喉が乾燥して痛いときの過ごし方

喉が乾燥して痛いときは、栄養バランスのよい食事を摂(と)ることが重要。その際、食べ物はやわらかく調理し、消化のよいものにするよう宮崎医師は推奨する。

「喉が痛いときは刺激のある香辛料やアルコールなどの摂取を避けましょう。十分な睡眠や休養を取って、体を健康に保つ生活を心がけてください。ストレスや疲れが体に残っていると、喉の腫れもなかなかよくなりません。ゆっくり休み、無理に声を出さないようにしてください」

喉が痛いときに食べる/避けるべき飲食物

喉が痛いと食事をするのも難儀となるケースが多い。ただ、食時から栄養をきちんと摂取しないと治るものも治らない。そこで大事なのが「何を食べたらいいのか」ということだ。

宮崎医師は「喉の殺菌や抗菌を促す」「炎症を抑える効果がある」「保湿・保温効果がある」という特徴を持つ飲食物が喉の痛みに効果があると話す。

「喉の粘膜が傷ついているのが喉の痛みの原因であるため、殺菌や抗菌作用によって細菌の侵入を防いでさらなる感染を防ぐようにしましょう。また、保湿・保温効果で喉を潤すと同時に、体全体を温めるような飲食物がいいですね」

具体的な食材としてはねぎ、しょうが、大根、れんこん、黒豆などの食べ物がよく、飲みものでははちみつ、ハーブティー、緑茶などがおすすめとのこと。反対に割けるべき飲食物は、唐辛子やわさびなどの刺激物、アルコール類全般だ。

喉の乾燥を予防する方法

最後に喉の乾燥予防法を教えてもらった。ほとんどが手軽かつ廉価に実践できるものなので、毎年のように喉の痛みに悩まされているという人は今日から試してみてほしい。

マスクの着用

喉を乾燥や寒さから守るためには、マスクの着用が効果的。外出時のマスクは乾燥を予防するだけでなく、感染症から体を守ってくれる。マスクは細菌やウイルスが侵入しないよう直接的に喉を守るだけでなく、喉に適度な湿度を与えることもできる。部屋の湿度は、加湿器などで適度な湿度(50~60%)に保つとよい。

マスクを付けることが不快でなければ、夜間も付けるのがおすすめ。寝ている間は口呼吸になりがちで、本人の知らぬ間に口の中が乾燥し放題になってしまうケースもある。こういう場合には、湿らせたガーゼをマスクの内側に装着させると保湿が期待できる。

加湿器の使用

低い部屋の湿度が喉の乾燥の原因となる可能性がある。雨が多い時期は湿度が高くなるが、窓を開けて外気を取り込むと喉の乾燥を防げることもある。夏と冬はエアコンを使うため、室内の乾燥が懸念されるが、部屋の温度が快適でも湿度が低い場合は、加湿器を使って湿度の調整をすると快適に過ごせる。

加湿器を使わないときは、室内に洗濯物を干すと乾燥防止になるのでおすすめだ。梅雨の時期は室内に洗濯物を干すことが多く、憂鬱な気分になるかもしれないが、喉の乾燥防止のためだと思って間隔をあけて吊るすといいだろう。

加湿タイプの空気清浄機を利用すると部屋の空気が綺麗になり、加湿もされるので便利。エアコンのつけっぱなしによって、低くなる湿度や温度に気をつけながら過ごそう。

水分補給

冷たい飲み物は体を冷やすので、喉に優しい温かい飲み物を意識するのがポイント。はちみつやしょうがを入れた紅茶は、飲むと心も体も優しい気持ちになってホッとできる。喉は冷やすよりも温めると、乾燥防止が期待できる。口の中を潤すように、ゆっくりと飲むのがコツだ。

十分な睡眠

喉の乾燥は体の疲れから起きる場合もあり、疲れや寝不足は喉の周りの筋肉を硬くさせる可能性がある。体の不調はわかりやすいところからサインが送られてくることがあるものの、意外と見過ごす機会も多い。寝不足が続くと疲労の蓄積も増えてストレスとなるので、心と体の悪循環が喉の乾燥を招く場合もあるだろう。

ぐっすり眠って睡眠不足を解消させると、デリケートな喉に潤いが戻る可能性がある。ゆっくり湯船に浸かり、体をほぐしてから眠りにつくとよい睡眠が得られるだろう。

のど飴やガムの摂取

普段なんとなく口にしているのど飴やガムは、気分転換用にバッグに常備している人も少なくない。外出中に喉が乾燥したときには、のど飴やガムを口の中に入れるとよい。飴やガムを噛んで唾液の量を増やすと、食事もスムーズにいき、自然に口の中の違和感も解消される。

監修者:宮崎裕子(ミヤザキ・ユウコ)

耳鼻咽喉科みやざきクリニックの院長。日本耳鼻咽喉科学会認定専門医 補聴器相談医 身体障害福筺祉法指定医師。毎日の診療をする傍ら3児の母でもあり、患者様の悩みに寄り添った診療を心がけています。